こんにちは、きこたろです。
今回は、青森の秋の風物詩「毛豆(けまめ)」についてお話しします。
- 特徴
- 旬の時期
- 茹で方
- 実食レポート
- 毛豆の魅力
いつも、旬のものを送ってくれる友だち。
10月に入り、秋を感じさせてくれる毛豆が届きました。
季節のふるさと便って、なんてこんなに嬉しいの。
青森を愛するわたしが、毛豆の豆知識と実食レポートを紹介します。
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1.特徴と旬の時期
毛豆(けまめ)とは、何なのか。
特徴や由来、旬の時期、毛の役割、主な産地など……毛豆についてまとめました。
毛豆の特徴
- 黒目青大豆の一種
- 津軽地方の在来種
- サヤ全体が細かい金茶色の毛で覆われている
- 大粒で甘くコクがあり、栗のような食味が特徴
毛豆は、青森県・津軽地方の特産品です。
凶作に備えた家族の食料として、農家のお嫁さんが栽培方法を工夫しながら育て、代々受け継いできた歴史があります。
現在は、秋の味覚として地元民に広く親しまれており、近年ではブランド化が進んで都心へも出荷されています。
毛豆と言えば、短い旬!
収穫期間が短いため、ここは押さえておきたい情報です。
毛豆の収穫期:9月中旬から10月上旬
一般的な枝豆の旬は、7月頃から10月頃まで。
枝豆に比べて毛豆は出回る時期が短く、希少価値が高い農産物と言えますね。
毛豆は、秋の風物詩だね。
毛豆の毛には、水分、うまみ、香りを閉じ込め、害虫から実を守る役割があります。
枝豆は未成熟の大豆を収穫したもので、近年は枝豆専用の品種が400以上あるのだとか。
現在、出回っている一般的な枝豆は、品種改良されたもの(毛が少なく、鮮やかな緑色のもの)が増えてきているようです。
その一方で、毛豆は大豆の特徴である本来の姿(大豆のサヤには毛が生えている)を保っています。
パッと見たところ、毛豆は枝豆とよく似ていますが、大豆に近い性質を持っているんですね。
毛豆は、青森県の西部にある板柳町での栽培が盛んです。
岩木山の麓にあり、田んぼやリンゴ園が広がる町。
この地域は、夏の昼夜の寒暖差が大きく、大粒で甘みの強い毛豆が育つと言われています。
北国特有の気候を活かした栽培は、青森ブランドとうもろこしの嶽きみと通づるところがありますね。
風土を活かして育てられた嶽きみと毛豆は、試してもらいたい青森ブランド食材です。
りんご以外で、青森の食を試してみたい方におすすめです!
2.茹で方
- 毛豆 約250グラムに対して、水1リットル。5%相当の塩(50グラム)を準備する。
- 毛豆をよく洗って水を切り、塩を振って毛が落ちるくらいに強めに揉んだ後、5分置いてから軽く水洗いする。
- 沸騰したお湯に、残りの塩と毛豆を入れて、6~8分間ほど沸騰させないように茹でる。
- 固さを確認しながら、お好みの固さになったらザルにあげ、うちわなどで扇いで手早く冷ます。
- お好みでふり塩をする。
減農薬栽培なのか、虫さんがついていました。
「はるばる遠くから来たんだね」と思いつつ、しっかり洗います。
一般的な枝豆と比べて、水に毛がたくさん落ちているのが分かります!
茹で上がった毛豆は鮮やかな緑色に。きれい。
しっかり洗いましたが、うっすら毛がついています。
それほど、立派な毛が生えていたということ!
わたしは仕上げのふり塩をせず、素材そのままの味をいただきますっ。
3.実食レポート
10月始め、青森の友だちから毛豆が届きました。
毛豆のシーズン前に、予め申込みをしてくれていました。感謝。
予約すれば、収穫期のタイミングで地方発送される仕組みです。
どどんっ!ぎっしりと毛豆。
季節の食べ物って、情緒があると言いますか。
何となーく気候の変化を感じる頃、旬のものが届く。
心にグッとくるものがあります。
子どもが毛豆のふさふさに興味津々。毛がポロポロ。
夕ごはんに、毛豆を茹でました。
- プリプリとして、実にハリがある。
- 豆の濃い味わい
- 大粒で厚みがある
豆の香りと弾力、コクがあり、毛豆の力強さを感じました。
茹でたての毛豆は香りまで美味しく、大粒で食べ応えがあります。
(しなしなして水っぽく潰れそうな実はなく、ハリがあって、食感はコリコリしている)
子ども用にと毛豆をすり潰したところ、大粒なうえ弾力があり、すぐには潰れませんでした。
ツヤツヤして、鮮やかな緑色。
茹でて冷ました毛豆を冷蔵庫で一晩寝かせると甘みが増すのだとか。
正直、甘みが増した感じは分からなかったのですが、一晩寝かした毛豆でもハリを保っていました。
個人的には茹でたてを食べるのが好きです。香りが強く、ホクホク感が良きかな。
4.毛豆の魅力
- 大粒でコクがある
- 栗のような食味
- 毛深い見た目がかわいい
- 津軽ならではの食材
毛豆の魅力は、力強さを持っていることです。
毛深い見た目から、豆の濃い食味まで。
目で見て、舌で感じて。
短い秋にしか食べられない毛豆ですが、それで逆に、ありがたみが増します。
近年では、青森の特産品として、都内の百貨店などへ出品されています。
秋の青森、りんご以外にも美味しいものが実っています!
親戚や友だちにおすそ分け。毛豆は初めてだと、喜んでくれました。
5.まとめ
ねぶたと共に夏が終わり、秋が来て、白い冬が訪れ、そして芽吹く春へ。
地のものから自然の巡りを感じられることに、静かな感動があります。
気がつけば、故郷から離れて暮らしているなーと地元が恋しくなりながらも、遠くても旬の味覚を食べ続けられています。
おかげさまで。
手のひらにある毛豆から、青森の季節の移ろいを感じた、今日この頃です。
今日もおいしい幸せを感じられますように。
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